#32 心がしんどい時、自分を守る唯一の方法

代表 橋爪のつれづれ。「なやっぽのゴールはなやっぽのような活動がなくなるくらい、ママが自分らしく安心して子育てができる社会。」そこに向けてたった1人でも、たった一瞬でも、ママが安心できるように配信していきます。

先日、働いているママさんの投稿を見かけました。
毎日朝から晩まで仕事をこなしている上に、帰ったら子どもたちの世話や家事に追われ、一緒に育てるはずのご主人には「頼まないと家事をやってくれない」「『お惣菜でも良い』っていうけど、誰がそのお金出すのよ?」といろんな想いをされながら毎日を過ごされている様子の記事でした。

私は結婚を機に仕事を辞めたためそういう機会がなく、気持ちの全てを理解することは難しいと思いますが、本当に大変な想いをされ、たくさんの葛藤とともに過ごしていらっしゃるんだなと感じました。

なやっぽでもこれまでは平日昼間の時間帯の講座が多かったですが、ワーママサポーターが入ってくれたこともあり、働いているママさんにもお届けしたいとも思いますし、仕事時間中にママが家事や育児のスキルを上げられる、またはサポートできるような講座を会社側に働きかけて作れるような仕組みにも取り組んでいきたいとちょうど思っておりました。(ただこれも、「仕事の時間を削るな」というご意見もあるかもですが)

一方で、働いているママさんから「専業主婦ってすごいよね。私は仕事して切り替えができるからいいけど、24時間育児って私には無理」というお声もお聞きしますし、専業主婦の方からは「仕事で子どもと離れる時間が取れると子どもにもっと優しくなれる気がする」というお声も。

きっとどの立場の方も、この気持ちだけではなく、「そう思う時もあるけどそうじゃない時もある」ということなのだと思います。

ただ、気持ち的に余裕がなくなってしまうと、マイナスな部分にばかり目がいってしまうのは当然のことで、働いているママであれば時間的な余裕のなさがフォーカスされ、専業主婦であれば子どもと離れる時間がないことで視野が狭くなってしまうことがフォーカスされがち。

ここで共通しているのは「こんな自分じゃダメだ」とママ自身が感じている、ということではないでしょうか?

タイトルに書いた「自分を守る唯一の方法」とは

「こんな自分じゃダメだ」と感じることをやめること




・・・なのですが。
この言葉を見て「たしかにそうだ」と思う方はもしかしたらたくさんいらっしゃるかもしれません。
ただ、これを心から納得し、行動に移せる方はどのくらいいるでしょうか?

また、こう思ったとしても手放せることと手放せないことに気づく方もいらっしゃるでしょうか。
他のことは手放せるけど「食事は作らないといけない。」「子どもとは真剣に常に真っ直ぐ向き合わないといけない」「部屋は綺麗でないといけない」
みたいに。

例えば「食事は作らないといけないと思っている」ママさんは「お惣菜なんて高くて買えない」というふうに他の問題にすり替えて考えてしまっている場合もあります。
最初に出た、「『お惣菜でも良い』っていうけど、誰がそのお金出すのよ?」と感じた時、
「それは本当にお金の問題なのか、自分の『やらなきゃいけない』という思い込みからくるものかなのか」
を少しゆっくり考えてみると良いかもしれません。

忙しい毎日の中だからこそ、大切にしたいものをしっかりと意識し、自分の生活、子育てに対する後悔がなるべくないようにしてもらいたいなぁと思います。

頑張っているママさんのことを、きっと子どもたちは見ています。
ママが頑張っていることは、きっと子どもたちが一番わかっています。

そしてね、その子どもたちとの生活は、永遠ではないのです。
当たり前だけど。


ママの人生はママだけのものですが、子育てというこの世で一番尊い仕事をする期間だけは、何よりも優先しないといけないことが自分のことではない時が多くあります。
「熱を出した」「怪我をした」「学校に行きたくないと言い出した」「部活でしんどそう」「友人関係で悩んでいるようだ」
どの問題も自分のことを横に置いて子どものことを優先してあげたいと思うのがママなのです。
でも同時に「これ以上は優先できないよ」と泣けてしまうのも、ママなのです。

どうか、自分だけでもそんな自分を労ってあげてください。
「ダメじゃないよ」と大きな声で言ってあげてください。

そして、一人じゃどうしようもない時は、頼ってください。
サポートしてあげたいと思っている人たちは、案外たくさんいるものです。
むしろ、一人で頑張る必要なんてどこにもないのよ。

そんな必要なんてどこにもないのに一人で勝手に頑張ってきたことにやっとやっと気づいた私からのメッセージが、一人でもたくさんのママに届きますように。
一人で頑張るママが、少なくなりますように。

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