家庭教育支援とは?
家庭教育支援とは、子どもの教育や成長を支援するために、家庭へのサポートや情報提供を行う取り組みのことです。家庭教育支援は、親や家庭が子どもの主な教育担当者であることを前提として、子どもの健全な発達や学習環境の整備を支援することを目的としています。
家庭教育支援の具体的な内容は、以下のようなものがあります。
1. 子育て情報の提供:子育てに関する情報や知識を提供し、親が子どもの成長や発達に必要な情報を得られるようにします。これには、子育てに役立つ書籍やウェブサイトの紹介、子育て相談の受け付け、育児講座やセミナーの開催などが含まれます。
2. 子育て支援プログラムの提供:子どもの成長や発達に関するさまざまなプログラムを提供し、親子のコミュニケーションや子どもの学習能力、社会的なスキルの育成を支援します。例えば、親子で参加する遊び活動や交流会、学習支援プログラム、コミュニケーションスキルのトレーニングなどがあります。
3. 子育て支援者の育成:子育て支援者やボランティアを育成し、地域の子育て支援の仲間として活動できるようにします。研修やセミナーを通じて、子どもや親のニーズに適切に応え、的確な支援を提供できる能力や知識を身につけることが求められます。
4. 家庭訪問や相談支援:家庭に訪問し、親子の状況や悩みを聞き、必要な支援を提供します。また、子どもの発達や学習に関する相談にも応じ、適切なアドバイスや情報を提供します。
家庭教育支援は、子どもの健全な成長や学習を支えるために欠かせない取り組みです。地域や学校、保育園、市町村の教育委員会などが連携して行われ、家庭とのパートナーシップを築きながら子どもの成長を支えていきます。
なやっぽだからできること
子育て支援、発達支援に関わっていて必ず並行して考えなければならないのが「保護者の居場所づくり」です。
私自身が今振り返って感じるのは、子どもの年齢によって相談するべき場所や窓口が変わってしまう、と感じています。
未就園児の頃、小学校、中学校、高校。さらに転勤族だった私たちにとって、転入の時にまとめてもらう書類やチラシの中に入っていても気付けないこともしばしば。
どこかで療育機関につながる場合は良いですが、グレーだったりするともうどうしようもない。
私はまだフルで働いていなかったので時間を見つけては養護教諭の先生に相談したり、仕事でお知り合いになれた相談支援事業所の方にお話させていただいたりできたので気持ちが楽になる瞬間はありましたが、それも先生方のお時間を頂いてのもの。そういった先生ばかりではないでしょうし、環境や関係性などの要因で相談できずにいる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
例えば不登校の場合でも、発達によるものなのか、いじめなどによるものなのかで対応が変わってくる場合もあるでしょう。
また、親自身が発達特性を持っている場合もあります。
これもまた私自身にも当てはまることなのかもしれないといつも心に留めています。
保護者が何に困っているのか?
本人は何か困っていることはあるか?
環境で配慮できることはあるか?
これらは個々の状況によって全く異なりますが、これらを丁寧に、継続してヒアリングできている機関はおそらくありません。
先ほども述べたように、子どもの年齢によって管轄が変わり、親が働いている場合には行政が開いている時間には対応できない場面も増えていきます。
以前も書きましたが、核家族化、地域の「子どもを育てる力」の弱体化は著しく、家庭教育支援は行政だけではフォローしきれない時代になっています。
私たちNPOにはそこを埋める力がある。
ただそのためにクリアしなければならない「信頼」という壁をどう超えていくか?という部分を中心に今回の家庭教育支援者養成講座でしっかりと学び、地域と繋がりを深めながらなやっぽだからこそできることをさらに深く考えていきたいと思っています。