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親しい友人やSNSを通してなど、ご相談いただくことが増えてきた不登校に関する悩み。
当事者である本人はもちろん、家族、特に向き合う機会の多いママにとっても関心の高いニュースなのではないでしょうか。
記事内では2クラスに一人とありましたが、小学校高学年、中学生に限って言えばもっと多い気がします。
また、不登校は、それ自体が問題なのではありません。
むしろ、そうなった時の本人やその家族に対する周りの関わり方で良いほうにも悪いほうにも向かっていく可能性があり、「不登校」と一言で言っても、そこに含まれるのは、
本人の精神的ケア・学力のケア
保護者の精神的ケア
学校以外の居場所づくり
など問題が多岐に渡っていて、学校教育課・医療機関・社会福祉協議会・子育て支援課などを中心に横の連携を図らねばならず、現状の縦割り行政では難しい面があるのだと思います。
例えば記事の中でもある「無理をしなくても良い」という表現。
この言葉を発する人が、どんな気持ちで、どんな表情で発しているのか?
それが本人や家族にとってどんなに影響が強いものか、色々な先生と向き合ってきた経験から、非言語が醸し出す言葉の表情の違いに驚かされることもしばしばでした。
私の発信の中では何度も書いているかもしれませんが、ある校内カウンセラーの先生がおっしゃった言葉に
「『学校に行かない』という選択をするということは、『学校に行く』という選択をするよりもよっぽど勇気がいる決断だと思います」
周りの大人たちは、この言葉を常に頭の片隅に入れておかなければいけないと思います。
行きたくないから行かない、ではなく
甘えているから行かない、のでもなく
楽だから行かない、のでもない。
彼ら、彼女らは、勇気を振り絞って「行かない」を選択しています。
まずもってそこに敬意を払うこと。
私たち周りの大人にできる一歩はそこではないでしょうか。
その敬意が、いつか必ず子どもたちのお守りになる。
ただ、だからと言ってお母さんたちが、自分の不安に蓋をしてはいけません。
その不安は、必ず子どもたちに伝わります。
「私も不安だよ」
この気持ちを、お母さんたち自身が受け止められるようにしていきたいですね。
これは逆に、「学校に行っているから安心」ではないことも心に留めておきましょう。
「学校に行かない」という選択ができない子たちもたくさんいるはずです。
不登校には、システムとしての課題はたくさんあります。
ですが、行政に頼るだけではなく、できる人ができることをすることは今すぐにでもできる。
一人ひとりが、この問題を自分ごととして考えていけたら嬉しいです。