#39 「発達障害の大半は『病気ではなく障害でもない』」という事実

代表 橋爪のつれづれ。「なやっぽのゴールはなやっぽのような活動がなくなるくらい、ママが自分らしく安心して子育てができる社会。」そこに向けてたった1人でも、たった一瞬でも、ママが安心できるように配信していきます。

発達凸凹と個性。

先日、こんな記事を見つけました。

yahooニュースの記事はこちら

発達障害の大半は『病気ではなく障害でもない』というものです。

先日のなやっぽweekでは、「発達が気になる子の未来をより良いものに!ママのためのコミュニケーション講座」を担当させていただきました。

自閉症スペクトラムの診断受けている子のママである小倉美紀さんと一緒に開催しましたが、参加してくださったママはお子さんのことを「こだわりの強い子」とおっしゃっていました。

このニュース内にも「精神科は症状による診断である」という言葉がありますし、私が開催している「発達障害支援コーチング」でもお伝えしていますが、お子さんが小さいうちに発達に関するサポートを受けようと思うと「ママがどのくらい困っているか?」がとても重要になるようです。

つまり、診断を受けたか受けていないか?ではなく、本人やママを含む周りの人がどのくらい困っているか?が重要なのではないでしょうか?

同じ状態のお子さんだったとしても、こちらのママはあまり困らないけれど、あちらのママはとても困ってしまう、ということが起こるわけです。

ママ自身が育ってきた環境も大きく起因してきますね。

だからこそ、「こんなことで悩んでいる私はダメなんだろうか」と考えてしまうママが多いことも確かです。


私は仕事柄もあり発達に心配があるお子さんと関わることも多いですが、もちろんママが困っている場所も違えば、少し大きくなった時に本人が困る場所も違います。

私が子どもたちのことで悩んだ時、「ここは私のようにできないけれど、こっちは私よりも長けているな」と感じるところがたくさんありました。

ママたちの話を聞いていても、
「提出物が出せないだけでなぜあんなにもダメだと言われないといけないんだろう」
「朝から行けないと行きづらくなる。もっと時間に幅があればいいのに」

など、できないのはある特定の部分だけなのに、一つできないだけで集団生活自体が難しくなってしまうという現状があるようです。

ある程度の人数が集まる学校ですから仕方がないのも事実ですし、
子どもたちに合わせる=先生方の負担が増える
という構図でしか今は対応できないのだと思います。

一方で、ご自身もADHDをお持ちの方とお話しした時のこと。

「私が就職したIT企業は発達に特性がある人たちの集まりだったから、出勤時間はまちまちで、会社のルールはたった一つ『パジャマで出勤しない』だけだったよ」

苦手なところは苦手なままで良く、得意なところを活かして仕事の効率化を図る。
まさに理想的な会社だと感じました。

私自身も実は時間を守るのがとても苦手で、「時間通りに行く」ということに対してとてもプレッシャーを感じます。
9時に出ようと思っていてもいつの間にか9時半になってしまったり、時間配分が途中でわからなくなってしまったりします。
それから、同じところでずっと働くこともおそらく苦手。
ですから、仕事には必ず自分なりの意義や目標を見つけ、単調な感情にならないように気をつけています。

自分の特性を知っているからできることを

それを知ってからは、特に朝何時までに必ず行かねばならないという仕事をしなくなり、時間的にはある程度融通が効くところや、午後からの勤務のところを選んでいます。さらに、意義や目標を見つけやすいように、自分が魅力を感じるところで働かせていただいていますので、結果、現在は4か所からお給料をいただくパラレルワークという働き方を選んでいます。

こういう私を見て、「ただのわがままじゃん」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

それはそれで良いのです。
その感情を私はどうにもできないし、そう思われる方の感情を優先していたら、私が苦しくなってしまう。
私は、自分の感情も大切にしたいし、相手の感情も大切にしたいからです。

ただ私も最初からこういう働き方を選んできたわけではなく、ほんのここ数年の話です。
40年以上、迷走していたでしょうか笑

ですから本当は子どもたちが大人になるまでに、自己肯定感を下げない関わりをし、いざ大人になったときに自分で選択できるようにしてあげたいのが本音です。

集団生活に馴染まない部分を指摘するのではなく、心だけでものびのびと育ってほしい。

そうは言っても「学校に行くことが当たり前」「みんなと同じが当たり前」で育っている今の親世代以上の人たちは、それを心から納得し、実践するのは相当の覚悟が必要だと私自身も感じています。

社会が変わる前にできること

私自身も試行錯誤の中で日々過ごしていますので、答えがあるわけではないのですが。

まずは、自分や相手を良いとか悪いとか、正しいとか正しくないとか、上とか下とか、そういうジャッジをなるべくしないように日々意識し続けることが大切なのではないでしょうか?

環境が整わなくても、意識を変えることはできる。

難しいけれど。
覚悟がいるけれど。
できない時もたくさんあるけれど。

意識し続けることで、相手に伝わる何かはあるはずです。

難しい問題もたくさんあるし、
環境はすぐに変わらないけど

偉い方々がいつか「予算がついたよ」「人増やせるよ」「環境整えられるよ」と言った時に、ベストな提言が私たち当事者からできるように、考えることを諦めずにがんばっていきましょう。

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