この話をする前に少しだけ私の半生を。
私は小学生の頃から動物が大好きで、実家にはイヌがいましたし、将来はムツゴロウさんの牧場で働きたいと本気で思っていました笑
ただ、勉強が大嫌いだった私が高校3年生の夏、本気で「一番早い試験に合格して早く勉強から解放されたい」と考えて選択したのは「国家公務員試験」でした。
(なんて浅はか・・・)
その2次試験会場で運命の出会いをします。
「麻薬探知犬ハンドラー」という配属先があることを初めて知ったのです。
結局私は5年間、相棒の「ミミ」号とともに麻薬摘発という目標を掲げて活動しました。
「パートナーを信じる」ということが何よりも大切だと感じていたこの仕事は、今でも私のコーチ人生に大きな影響を与えている気がしています。
思えばそれまで、イヌという動物と他の動物を比べたことがあまりなかったので、「気持ちを通わせる」ということを半ば当たり前のようにしていたのかもしれませんし、ミミは特に人の気持ちを推し量る子だったように思います。
「何考えてるの?」という目でよく見上げられて、今思えば私の自己対話をうまく引き出す、まさに「名コーチ」だったなと感じます。
ときは流れて現在。私はルナという名のネコと接することが多くなりました。
初めて接するネコだからなのか、はたまた自分が子育てを経験してきたからなのか。
「だめ!!」という機会がほぼありません。
寝る間際になぜかテンションマックスになったり、甘噛みがヒートアップして傷だらけになったりするのに、です。
コーチの性。
なぜこのような違いが生まれるのか?考えたくなりました笑
これまで接してきたイヌたちに対しては、どこか「当たり前にできることがある」という前提があって、それができないと「だめ!」と言っていたような気がするのです。
一方でネコは、何をしても、どこか「これがネコなんだ」と思っている気がしています。
ですから、それに合わせて環境を整える、という感じ。
いかがですか?
ここまで読んでみて、子育てと似ていると思いません?
私のこれまでの子育ては、まさにイヌに対する接し方に似ていることに気付いたのです。
つまり、「できることがある」ことが前提で、できないとバツ。
当然ですが、イヌとネコと子どもが同じ、と言っているわけではありません。
私の捉え方がそうだった、という話。
先ほども言いました通り、もしかしたら子育てを経験する前と後だった、という理由なのかもしれませんから、この歳で初めて接するネコはむしろ「孫」みたいな感覚なのかもしれませんが笑
ただ、これからの子育ては「これがこの子」と思える時間が長いといいなと思いますし、それを考えるきっかけになったなと感じています。
まぁでもミミは「イヌの着ぐるみを着た人間みたい」と言われていましたし
ルナは「イヌっぽいネコ」と言われていますし
「イヌっぽい」と「ネコっぽい」ってなんだ?という定義から考えねばですかねぇ〜(^ ^)